2020.10.15
10/100/1000M 対応リモート監視機能付メディアコンバータIC
アイシープラス社製のメディアコンバータIC、IP1103Aは、メディアコンバータをリモートで監視したい用途に最適です。
IP1103Aは、10/100/1000M MACとPHYを統合したチップで、スイッチモード用に100/1000M SERDESを備えています。IP1103Aは、コンバータモードにおいてツイストペアとファイバメディア変換時の低遅延データ転送もサポートします。IP1103Aのトランシーバーは、高度な85nmテクノロジを使用したDSPアプローチで設計されています。これにより、高いノイズ耐性と堅牢なパフォーマンスを実現しています。
IP1103Aは、パケットバッファ用に384KビットのSRAMを備えています。また、CPUインターフェイス、SMI、EEPROMデータなどの2線式インターフェイスも提供します。LEDインジケータは、シリアルLEDモードの6ビットLEDディスプレイ用にIP1103Aから駆動する2線式（LEDCLK、LEDDAT）信号を介して74LV164またはIP403を使用することにより、リンク、スピード、アクティビティなどの様々なステータスをLEDディスプレイに表示できます。またIP1103Aは、LEDディスプレイのニーズに対応するために、ダイレクトLED、バイカラーモードなどもサポートしています。
ルックアップテーブルには1024のエントリスペースがあります。ハッシュ方法は、MACアドレス学習用に直接ハッシュまたはCRCハッシュのいずれかを選択できます。ルックアップテーブルのエージングタイムは、55秒から500時間の範囲で調整できます。IP1103Aは、学習するアドレスの数を制限するためのMAC学習閾値も提供します。IP1103Aには802.1QVLAN用の16のエントリスペースがあり、VLANメンバのセキュリティを強化し、独立VLANラーニング（IVL）と共有VLANラーニング（SVL）をサポートします。
さらに、IP1103Aには、フレキシブルVLANアプリケーション用のCタグ、Sタグ、VLANリマーキング、アップリンクリンクポート、および非アクティブなVIDリダイレクト機能の追加/削除も有しています。また、IP1103AはVLAN変換機能もサポートしています。IP1103Aには、ACLテーブル用に32のエントリスペースがあります。ACL（アドレス制御リスト）機能は、パケットがACLルールに一致した場合に、パケットが実行する（アクション）ことを決定するための高度で柔軟な制御メカニズムを提供します。
| ACLルールとアクション | ||
| ルール： | ポートID、DA、SA、DA / SA、DIP、SIP、TCP/UDPポート番号（DPおよびSP) | |
| アクション： | スニファー、タグの挿入/削除、優先度、リダイレクト、帯域幅制限、 DSCP、ドロップ、PTP、MIBカウンタ | |
QoSアプリケーションの場合、IP1103Aは、ポートベース、802.1Qタグベース、ACLベース、IP CoS/DSCPベース、SMACベース、IPアドレスベース、WAN/LANベースをサポートして出力フレームの優先度を決定します。
リマーキングアプリケーションの場合、IP1103Aは、送信パケットのDSCP、Ctag、およびStag値のリマーキングをサポートします。様々なネットワークアプリケーションに対応するために、IP1103Aは、ストーム制御、帯域幅レート制御、出力キュー機能、スニファー、PTP、MIBカウンターなど様々なLED表示モードをサポートしており将来のネットワーク環境に対して最高の適応性と機能を備えています。
IP1103Aは、ユーザがIP1103Aのレジスタをリモートで構成できるようにするIRMP（ICプラス社リモート管理プロトコル）も提供します。またループの発生を回避するために、ループ検出メカニズムがサポートされています。AZモードでもループ検出パケットを送信できます。
[IP1103A ブロック図]
[特長]
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