
組み込み開発者は小型化、エネルギ効率、高性能のバランスが取れたシステム設計という課題に対処する必要があります。先進のグラフィック機能や接続機能に対する需要を受けてアプリケーションが高度化する一方、SoCからSiP、SOMまで複数のソリューションを提供する事でプロセスを簡素化し開発期間を短縮する事が可能です。マイクロチップ社は本日(元記事日付2025年2月27日)、最大1GHzで動作するArm® Cortex®-A7コアを採用し、2Gb DDR3L内蔵SiP(システムインパッケージ)とSoC(システムオンチップ)で提供されるSAMA7D65 MPUのポートフォリオを発表しました。SAMA7D65 MPUシリーズはHMI(ヒューマンマシン インターフェイス)と接続アプリケーション向けに設計されており、先進のグラフィック機能を搭載しています。
SAMA7D65 MPUのグラフィック機能には、LVDS、MIPI DSI®インターフェイス、2D GPUが含まれています。これらの高性能な機能により、より多くのデータの送信と処理が可能になり、効率的なグラフィック性能を実現します。そのため、SAMA7D65 MPUは産業、医療、運輸市場のHMIアプリケーションに最適です。
先進のオーディオ機能と接続機能を備えたSAMA7D65 MPUは、TSN (Time Sensitive Networking)対応のデュアル ギガビットイーサネットを搭載しており、リアルタイム システムに不可欠となる正確な同期と低レイテンシの通信を実現します。これらの機能は産業用オートメーションとビルディング オートメーションのHMIアプリケーションをターゲットとしています。これらのアプリケーションでは、ユーザー インターフェイスの応答性および信頼性を確保するためにシームレスなデータ交換と決定論的ネットワーキングが不可欠です。
SAMA7D65D2G SiPは、高速同期ダイナミック ランダムアクセス動作のために2 GbのDDR3Lメモリを搭載しています。また、低電圧設計によって消費電力が削減され、エネルギ効率が向上します。SiPは高速メモリ インターフェイスの設計上の課題を事前に解決し、メモリの供給を簡素化する事で、設計から市場投入までの期間を短縮するように設計されています。
SAMA7D65シリーズは対話型タッチスクリーン ディスプレイを搭載するアプリケーションをターゲットとしており、マイクロチップ社の既存製品である1 GHz Arm Cortex-A7ベースのSAMA7G54 MPUを補完します。マイクロチップ社のMPUを使う組み込み開発者は、MPLAB® Harmony v3およびLinux®ソフトウェア プラットフォーム内で、洗練されたGUI(グラフィカル ユーザー インターフェイス)やその他のグラフィック アプリケーションを構築できるMicrochip Graphics Suiteプラットフォームを活用できます。GUIインターフェイスとその他のグラフィック アプリケーションを設計するためのこの包括的なソリューションにより、プロジェクト間の再利用性が向上し、設計の複雑さが低減します。
マイクロチップ社の32ビットおよび64ビットArmおよびRISC-VベースのMPUは、コンシューマ製品から宇宙でのミッションに至るまで幅広いアプリケーションに強力で柔軟性に優れたソリューションを提供します。マイクロチップ社では、シングルコアSOM、マルチコアSOM、SiP MPU以外にも、コネクティビティ、セキュリティ、電源管理、タイミング、メモリ等、これらのアプリケーションに不可欠なコンポーネントを提供しています。SAMA7D65 MPUの詳細は、ウェブページを参照してください。SAMA7D65D2GN8システム・オン・モジュール(SOM)はアーリーアクセスが可能です。
[開発ツール]
SAMA7D65MPU上でグラフィックアプリケーションを設計する際には、MGS(Microchip Graphics Suite)やサードバーティ製のグラフィックツールをご利用いただけます。RTOSやベアメタルシステムを開発する際にはMPLAB Harmony v3をご利用いただけます。Linuxをご利用されたい場合は、マイクロチップ社のメインラインLinuxディストリビューションを提供しております。さらに、SAMA7D65シリーズの評価用に、SAMA7D65 Curiosity開発ボードも利用できます。
[在庫/供給状況]
SAMA7D65 MPUは本日(元記事日付2025年2月27日)より受注を開始いたします。詳細とご購入はお問い合わせください。またSAMA7D65D2GN8 SOM(システム・オン・モジュール)は、こちらよりアクセスが可能です。