インダストリー4.0、人工知能(AI)の急速な台頭、デジタル化された製造業、そしてIoT全盛の時代に伴い、業務用および産業用アプリケーションにおけるワイヤレス接続の需要は異例のスピードで伸びています。これらのアプリケーションでは通常、高温、バックグラウンドノイズ、障害物にさらされる過酷な環境に耐える信頼性の高い接続性が求められます。このニーズに対応するため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2024年10月16日)、Wi-Fi製品ポートフォリオに20製品を追加しました。業界で最も広範なワイヤレス接続製品ラインの1つを拡張したマイクロチップ社は、高性能Wi-Fiマイクロコントローラ(MCU)、ネットワークおよびリンクコントローラ、そして開発を簡素化し市場投入までの時間を短縮するよう設計されたプラグアンドプレイモジュールを提供します。
マイクロチップ社のWi-Fiソリューションは、経験によらず使いやすく様々な要求に対応できるように設計されています。 すでに数か国での規制承認をクリアした無線周波数(RF)の専門知識やプログラミングもほとんど必要なく簡単に利用できるモジュールから、産業レベルの性能を備えた堅牢なSoC(Systems-on-chip)まで幅広く取り揃えています。
マイクロチップ社のWi-Fiポートフォリオには以下が含まれます:
- Wi-Fi MCU: マイクロチップ社の他のMCUのように様々な機能に加え、信頼性の高いワイヤレス接続を可能にするMCUです。
- リンクコントローラ: SDIOインターフェースで通信するWi-Fiモジュールを利用すれば簡単にLinuxなどを実行しているMPUでご利用いただけます。
- ネットワークコントローラ: SPIインターフェースで通信するWi-Fiモジュールを利用すれば、既存のMCUに簡単にワイヤレス接続機能を追加できます。
- プラグアンドプレイモジュール: MCUからUARTを介してASCIIコマンドを送ることで、簡単にWi-Fiを利用したクラウド接続を実現できます。
最新のPIC32MZ-W1 Wi-Fi MCUは、マイクロチップ社の信頼性の高い32ビットMCU製品ラインをベースとし、CAN、イーサネット、静電容量式タッチ、ADCなどの高機能なアナログ ペリフェラルを搭載しており、卓越した汎用性を提供します。さらに、この新デバイスは市場で最も高い汎用入出力(GPIO)機能を備えています。
また、次世代ネットワークコントローラWINCS02とリンクコントローラWILCS02もラインナップに含まれています。人気の高いWINCとWILCソリューションのアップデートには、無線性能の向上とセキュリティ機能の強化が含まれます。新しいワイヤレスモジュールは前世代とピン互換性があり、レガシーデバイスから、簡単に新しいワイヤレスモジュールに移行していただけます。
Wi-Fiからクラウドへの接続を簡素化するため、マイクロチップ社は新しいRNWF02モジュールでプラグアンドプレイ製品ラインを拡張しました。これらのモジュールは、UARTインターフェース経由で送信されるシンプルなASCIIコマンドを使用してMCUをクラウド プラットフォームに接続します。
クラウドからデータを送受信するWi-Fiアプリケーションにとって重要なセキュア接続は、開発者のスキルレベルによっては実装が難しい場合があります。このプロセスを容易にするため、マイクロチップ社はTrust Platformを多くのWi-Fi製品に統合しました。Trust&GOモジュールは、AWS®やAzure®を含む一般的なクラウドサービスとのセキュアな認証用に事前にプロビジョニングされており、ネットワーク認証プロセスを簡素化します。
シームレスな統合、セキュリティ強化、堅牢な接続性、ライフサイクル全体を通じた長期的な性能と信頼性を提供します。詳細については、マイクロチップ社の組み込みワイヤレス接続製品のWebページをご覧ください。
[開発ツール]
マイクロチップ社のWi-Fi製品群は、包括的な開発ツール、アプリケーション デモ、評価ボード、サービスを使ってすぐに開発を行っていただけます。加えてより高品質な製品を効率的に開発できるように無料で設計のデザインチェックも行っております。
[価格と入手方法]
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