GUI(グラフィカル ユーザー インターフェイス)は、現代のアプリケーションに直感的な操作と優れたデザインを提供してユーザー エクスペリエンスを高めるため、ますます多くの電子機器に実装されるようになっています。組み込み開発者の設計を支援するため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2024年9月20日)、MGS (Microchip Graphics Suite)を発表しました。MGS は GUI、アニメーション、画像をタッチスクリーン ディスプレイに組み込むプロセスを簡素化にする包括的なソリューションで、習得も容易です。
GUI の開発は複雑かつ長大なプロセスであり、各種ツールに由来するコードのデバッグと統合に膨大な時間とリソースを必要とします。MGSはマイクロチップ社の 32 ビット MCU(マイクロコントローラ)および MPU(マイクロプロセッサ)と簡単に統合できるように設計されており、MPLAB® Harmony v3、Linux®環境等、複数の開発プラットフォームをサポートしています。この包括的な GUI インターフェイス開発ソリューションは、設計者がプロジェクト間の再利用性を高め、設計の複雑さを軽減する事を目的としています。
MGS はハードウェア不要のプロトタイピング用シミュレータを含むツール群で構成されています。シミュレータはMCC (MPLAB® Code Configurator)を活用してウェブモードまたはネイティブモードで、MCCが生成したCコードをビルドします。ウェブモードの場合、ほとんどのウェブブラウザで実行できる、タッチ操作のシミュレーションが可能なHTMLファイルを作成します。ネイティブモードの場合、Windows®デスクトップ コンピュータ上で GUIのデバッグが可能です。これらの特長により、ハードウェアが利用できるかどうかにかかわらず、ディスプレイと機能のデモを正確に実行できるようになります。
MGS はモダンなデザインの直感的な WYSIWYG インターフェイスを備えており、最終的な表示をそのまま見ながら手を加える事ができるため、エラーが減って効率が高まります。GUI をこれまで以上に簡単に利用できるようにするため、MGSは多用途で、性能の異なる幅広いデバイスをサポートできます。例えば、メモリとシステムの性能要件が著しく低いリソースに制約のあるデバイスから、高解像の動画再生が可能なタブレットサイズのタッチスクリーンをサポートする高性能デバイスまで幅広く対応しています。
このソリューションは、コストのかかるハードウェア アップグレードをせずに優れたグラフィック性能を実現したい開発者に理想的です。また、MGSはモノクロOLEDから1080p 16.7MカラーTFTまで、MIPI® DSI®、LVDS、RGB、SPI、HDMI®インターフェイス、2D/3Dジェスチャ対応タッチスクリーンをサポートしています。
この包括的なソリューションは幅広いアプリケーションの設計段階から実装までの GUI の統合を簡素化します。MGS は マイクロチップ社の PIC32 MCU、SAM MPU、maXTouch®タッチスクリーン コントローラの幅広いポートフォリオと高い互換性を持ちます。また、マイクロチップ社では、メモリ、電源管理、コネクティビティ ソリューション等のその他の主要部品も提供可能です。
[開発ツール]
Microchip Graphics Suite は MPLAB Harmony v3、MPLAB Code Configuratorの他、マイクロチップ社の 32ビット MCU および MPU 向けにメインライン化された Linux ディストリビューション等の幅広い開発ツールでサポートされています。
[在庫/供給状況]
Microchip Graphics Suite は無償で、本日(元記事日付2024年9月20日)よりダウンロード可能です。ソフトウェアのダウンロードはウェブサイトをご覧ください。詳細はお問い合わせください。