マイクロチップ社は Microsoft® VS Code® (Visual Studio® Code)の多用途性を活用する MPLAB® Extensions for VS Codeのアーリーアクセス版をリリースしました。今回のリリースにより、組み込み設計者は マイクロチップ社によるデバッグとプログラミングのサポートを利用し続けながら MPLAB X IDE(統合開発環境)から VS Code にプロジェクトをインポートするツールを手にします。この取り組みは製品を拡充し VS Code エコシステム内で活動する開発者に役立つサービスを提供するという マイクロチップ社の長期戦略の一環です。

MPLAB X IDE は拡張可能で柔軟な設定が可能なソフトウェア プログラムです。この IDE は、ほとんど全てのマイクロチップ社製マイクロコントローラおよびデジタルシグナル コントローラをサポートし、組み込み回路の研究、 設定、開発、デバッグ、評価に役立つ強力なツールを備えています。この VS Code 向け拡張機能は、MPLAB X IDE の機能と VS Code の柔軟性を融合する事で、新規および既存のお客様にとってよりシームレスで効率的な開発環境を実現します。これらの製品は必須のツールをお客様に素早く提供するためアーリーアクセス プログラムとしてリリースされますが、今後も マイクロチップ社の開発チームがユーザー フィードバックに基づいて拡張機能の改良を続けていきます。

今回のアーリーアクセス リリースでご利用頂ける MPLAB Extensions for VS Code の機能には、MPLAB X IDE プロジェクトのインポート、サポートされている任意の マイクロチップ社デバイスのコンパイル、プログラム、基本的なデバッグ等があります。また、拡張機能を通して MPLAB Data Visualizer を VS Code 内で利用すると、実行時にデバイス上で起きている動作を確認できるようになります。

今後の更新により、MPLAB Code Configurator が VS Code 内で利用できるようになり、事前設定済みのプロジェクトのセットアップが容易になる予定です。また、MPLAB 機械学習開発スイート向けの VS Code 拡張機能と、IDE 内からコードをレビューして改善する AI コード生成支援のための追加の MPLAB 拡張機能の開発も始まっています。

MPLAB Extensions for VS Code の登場は、開発者が マイクロチップ社のツールを使う際の利用しやすさと柔軟性が新たな段階に入った事を示すものです。今回のリリースは MPLAB IDE 用のソフトウェアが MPLAB 開発エコシステムの外部で利用可能になった最初の事例であり、マイクロチップ社による VS Code コミュニティとの広範な統合はまだ始まったばかりです。現在の機能は開発者の差し迫ったニーズを満たすために設計されていますが、今後もツールセットの改良を続け、機能が追加された新しい拡張機能を導入していく予定です。

[開発ツール]

マイクロチップ社の開発ツールとソフトウェアのエコシステムの詳細はhttps://www.microchip.com/en-us/tools-resourcesを参照してください。

[デバイスの供給]

MPLAB Extensions for VS Code は無償でご利用頂けます。ただし、一部の高度な機能にはサブスクリプション ライセンスが必要になる場合があります。詳細とご購入はお問い合わせください。