セキュアな鍵プロビジョニングは機密性の高い鍵を第三者による改ざんと悪意ある攻撃から守るために欠かせません。コンシューマ、産業用、データセンター、医療アプリケーションを保護するためにセキュアな鍵の保存は非常に重要ですが、セキュアな鍵プロビジョニングの開発と文書化のプロセスは複雑で高いコストがかかります。セキュアな鍵プロビジョニングへの参入障壁を引き下げ、プロトタイプの製作をより短期間で行えるようにするため、マイクロチップ社は本日(元記事日付2024年8月16日)、TrustFLEX ポートフォリオのデバイス、サービス、ツールに ECC204、SHA104、SHA105 CryptoAuthentication™ IC を追加する事を発表しました。

ECC20x IC と SHA10x IC は不正な攻撃から秘密鍵を秘匿する事を目的に設計されたハードウェアベースのセキュア ストレージ デバイスです。TrustFLEX プラットフォームの一部であるECC204、SHA104、SHA105 IC は、あらかじめ定義されたユースケース、カスタマイズ可能なコンポーネント、サンプルコードによって開発プロセスを合理化できるように事前設定されています。

ECC20x およびSHA10x デバイスは CC (Common Criteria)のJIL (Joint Interpretation Library) High 評価のセキュアな鍵ストレージ要件に対応しており、FIPS(連邦情報処理標準)に準拠して NIST(米国国立標準技術研究所) ESV (Entropy Source Validation)と CAVP (Cryptographic Algorithm Validation Program)で認証済みです。これらのセキュア IC ファミリは幅広いシステムとアプリケーションにおいてデータと通信の機密性、完全性、真正性を確保する「信頼できる認証」(Trusted Authentication)を実装するために設計されています。

マイクロチップ社の CryptoAuthentication ICはあらゆる MPU(マイクロプロセッサ)または MCU(マイクロコントローラ)と互換性を持つ小型の低消費電力デバイスです。ホーム オートメーション、医療機器、ウェアラブル、使い捨てアプリケーション等で使われる IoT(モノのインターネット) ノードを保護するための柔軟なソリューションを提供します。また、ECC204は WPC(ワイヤレスパワー コンソーシアム)の承認を受けた Qi 認証 SSS(セキュア ストレージ サブシステム)です。マイクロチップ社の Trust Platformセキュリティ ソリューションの全てのポートフォリオ の詳細はウェブサイトをご覧ください。

[開発ツール]

ECC20x IC と SHA10x ICは マイクロチップ社のTrust Platform Design Suite でサポートされているため、サンプルコードと学習教材の利用と認証情報のセキュアな転送が可能で、マイクロチップ社のセキュアな鍵プロビジョニング サービスをさらに容易に活用できます。また、MPLAB® X IDE(統合開発環境)、製品固有の評価用ボード、 CryptoAuthLib ライブラリでもサポートされています。

[在庫/供給状況]

ECC204 IC、SHA104/SHA105 IC は本日(元記事日付2024年8月16日)より出荷を開始いたします。詳細とご購入は、お問い合わせください。

ECC20x のビデオ

SHA10x のビデオ