プール用ポンプからエアハンドリング ユニット(AHU)まで、 閉ループ制御は組み込みシステムで実行する最も基本的なタスクの 1つです。 PIC®および AVR® 8ビット マイクロコントローラ(MCU)は アーキテクチャの進歩によって閉ループ制御の実装に最適化されており、 CPUの負荷を軽減する事でより多くのタスクを管理し、消費電力を低減できます。 閉ループ制御システムの性能と効率を最大限に高めるため、マイクロチップ社は本日(元記事2018年6月1日)、 インテリジェントなコアから独立した周辺モジュール(CIP)を複数内蔵し、 開発工数の削減とシステム イベントへの応答時間短縮を実現する PIC18 Q10 および ATtiny1607ファミリを 発表しました。

PIC18 Q10および ATtiny1607 MCUを使う最大の利点は CIPです。 CIPは独立してタスクを処理でき、 CPU で必要な処理が軽減されるため、 閉ループ制御を使うアプリケーションに理想的です。ハードウェア ベースの CIPを使うとコード量が大幅に削減できるため、コードの生成と検証にかかる負担が軽減され、システムを短期間で容易に設計できます。どちらのファミリも機能安全の機能を備え、 最大 5 Vで動作するためノイズ耐性が高く、ほとんどのアナログ出力センサおよびデジタルセンサに適合します。

[PIC18 Q10ブロック図]

[ATtiny3217ブロック図]

[開発ツール]

PIC18 Q10ファミリは全製品が MPLAB Code Configurator (MCC)でサポートされます。 MCCは周辺モジュールと機能をグラフィカル インターフェイス上で簡単に設定できる 無償のソフトウェア プラグインです。 MCCはマイクロチップ社のダウンロード型 MPLAB X統合開発環境(IDE)でもダウンロード不要のクラウド型 MPLAB Xpress IDEでも 使う事ができます。 また、ラピッド プロトタイピング向け機能が充実した Curiosity多ピン(HPC) 開発ボード(DM164136)も使う事ができます。

ATtiny1607ファミリを使った回路のラピッド プロトタイピング向けには、ATmega4809 Xplained Pro評価用キット(ATmega4809-XPRO)を提供いたします。 USB電源で動作するこのキットは基板上にタッチボタン、LED、拡張ヘッダを実装済みで簡単にセットアップできます。 プログラマ/デバッガも内蔵しており、Atmel Studio 7統合開発環境(IDE)と、 周辺モジュールとソフトウェアを簡単に設定できる無償オンラインツール Atmel START を使う事で、迅速な開発が可能です。

[在庫/供給状況]
PIC18 Q10および ATtiny1607ファミリは本日(元記事2018年6月1日)よりサンプル出荷と量産出荷を開始します。

詳細はお問い合わせください。

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2018年6月1日より抜粋した内容を掲載しています。