マイクロチップ社は本日(元記事日付2018年6月26日)、 ハイエンドの組み込み制御アプリケーション向けに 2つの dsPIC DSC コアをワンチップに統合したデジタルシグナル コントローラ(DSC)新製品を発表しました。 dsPIC33CHは 1つのコアがマスタとして動作する間、もう 1つのコアがスレーブとして動作するように設計されています。 マスタコアがユーザ インターフェイス、システム監視、通信機能を実行している間、スレーブコアはリアルタイム処理が求められる制御コードを実行できます。 dsPIC33CHは、各コアのコードを別々の設計チームが別々に開発し、これらをシームレスにワンチップに統合できるように設計されています。 詳細は www.microchip.com/dsPIC33CH を参照してください。

dsPIC33CHファミリは高性能デジタル電源、モータ制御等、先進のアルゴリズムを必要とするアプリケーションに最適化されています。 これには非接触給電、サーバ用電源、ドローン、車載センサ等のアプリケーションが含まれます。 例えばデジタル電源では、スレーブコアで大量の数値計算を必要とするアルゴリズムを管理しながらマスタコアで PMBus™プロトコル スタックとシステム監視機能を管理する事でシステム全体の性能と応答性が向上します。 負荷をワンチップ内の 2つの DSC コアに分散させるとスイッチング周波数の高周波化を通じて電力密度を高める事ができ、 先進の小型部品が使えます。dsPIC33CHファミリはシステムのライブ アップデートをサポートしています。 この機能は、動作中断なしにファームウェアを更新する必要のある電源アプリケーションで特に役立ちます。

[ブロック図]

[開発サポート]

dsPIC33CHを使った設計には、無償の MPLAB® X統合開発環境(IDE)や MPLAB Code Configurator を含むマイクロチップ社の MPLAB開発エコシステムが使えます。

dsPIC33CH Curiosityボード(製品番号: DM330028)は、多機能なプロトタイプを短期間で作成できる低コストで柔軟なプラットフォームです。 マイクロチップ社の MCLV-2および MCHV-2/3システムには、モータ制御プラットフォーム向け dsPIC33CHプラグイン モジュール(PIM)(製品番号: MA330039)が使えます。 Explorer 16/32開発ボード(製品番号: DM240001-2)には、汎用プラットフォーム向け dsPIC33CH PIM(製品番号: MA330040)が使えます。

[在庫/供給状況]

dsPIC33CH は 8 種類のパッケージで提供いたします。ピン数は 28~80、最小パッケージサイズは 5×5 mm で、フラッシュメモリ容量は 64~128 KBです。dsPIC33CH Curiosity開発ボード、モータ制御開発ボード用の dsPIC33CH PIM、Explorer 16/32ボード用の dsPIC33CH PIMは本日より提供を開始いたします。

詳細はお問い合わせください。

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2018年6月26日より抜粋した内容を掲載しています。