スマートメータや製造ライン等、ロガーデータは電力供給が中断しても失われないように保持しておく必要があります。 これらのロガーで使われてきた 64 Kb~1 Mb程度の不揮発性シリアル RAM は、ビット単価が非常に高いメモリです。

マイクロチップ社は本日(元記事日付 2019年12月3日)、従来のシリアルNVRAMに対してコストを最大25%カットできる SPI EERAMメモリ製品ファミリを発表しました。 本ファミリは、64 Kb~1 Mbの高信頼性 SPI 製品を マイクロチップ社の EERAMポートフォリオに加えるものです。

EERAMはシリアルSRAMと同じ SPIおよびI2Cプロトコルを使うスタンドアロンの不揮発性 RAMであり、電源供給が中断しても外付けバッテリなしで SRAMの内容を保持できます。 不揮発性のための処理をユーザが意識する必要はありません。電力供給の中断を検出すると SRAMのデータを不揮発性ストレージに自動的に書き込み、 電力供給が回復したら保存していたデータを SRAMに書き戻します。例えば製造ラインにおいて、 ワークステーションは製品寿命中に数百万ものタスクを処理しており、処理中にデータを失うとオーバーホールまたは仕掛り品の廃棄が必要となる場合もあります。 EERAMであれば SRAMのデータを自動的に保存するため、製造ラインは中断した所から処理を再開できます。

在庫/供給状況

以下のデバイスを 8ピン SOIC、SOIJ、DFNパッケージで、10,000個単位で提供いたします。
・48L640 (64 Kb SPI)
・48L256 (256 Kb SPI)
・48L512 (512 Kb SPI)
・48LM01 (1 Mb SPI)

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2019年12月3日より抜粋した内容を掲載しています。