昨年 12.5 Gbpsの CoaXPress® 2.0インターフェイス規格がリリースされるまで、 製造ラインのスループットを向上させる上での最大の障害は、ベルトコンベアの性能ではなく、マシンビジョン画像キャプチャ ソリューションの性能でした。 マイクロチップ社は今回、マシンビジョンのシステム設計を効率化し、伝送速度を大きく向上させ、 大量生産の瓶詰め作業、食品検査、産業用検査、画像処理アプリケーションへの展開を簡単にするシングルチップ物理層インターフェイス デバイスを発表しました。 これにより、生産現場における CoaXPress (CXP)の可能性が大きく広がります。

マイクロチップ社の EQCO125X40 CoaXPress デバイスファミリは CXP 2.0規格を実装した製品です。本ファミリは、下位互換性を維持しながら全速度レベルでのクロック データ リカバリ機能(CDR)と、現行機材の要求に応えるためのカメラ側クロックを備えています。本ファミリは、カメラとキャプチャカード間の転送速度を従来の 4~8倍にしてマシンビジョン処理スループットを大幅に向上させます。さらに、低消費電力と低レイテンシで、ケーブル/リンク距離を 4倍にできます。

ブロック図

開発ツール

開発用に マイクロチップ社 CoaXPress 2.0ファミリ (トランスミッタ、レシーバ、リピータ)の評価用ボードを提供します。

在庫/供給状況

マイクロチップ社CoaXPress 2.0ファミリには、トランスミッタのみのカメラ側デバイス 1種とシングルチップ トランシーバ デバイス 3種があります。パッケージは全て 16ピン QFNです。マイクロチップ社製 CoaXPress 1.1デバイスに対しては完全な下位互換性を備えていま す。詳細はお問い合わせください。

本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2020年8月19日より抜粋した内容を掲載しています。