車載市場と産業用市場でコネクテッド アプリケーションが増加する中、帯域幅向上、レイテンシ削減、セキュリティ強化を実現する有線接続ソリューションの需要が高まっています。意図した通りにデータを送信し処理するには信頼性の高い安全な通信ネットワーク ソリューションが不可欠です。マイクロチップ社は本日(元記事日付2024年12月17日)、ATA650x CAN FD SBC(システムベース チップ)の新ファミリを発表しました。このSBC は、高速CAN FD トランシーバと5 V LDO を完全に統合した、コンパクトな8 ピン、10 ピン、14 ピンの省スペース パッケージで提供されます。

ATA650x CAN FD SBC は、VDFN8 パッケージで2 mm × 3 mm、VDFN10 パッケージで3 mm × 3 mm、VDFN14 パッケージで3 mm × 4.5 mm という小フットプリントを実現しています。内蔵された高速CAN FD トランシーバにより最大5 Mbps のデータ送受信レートをサポートします。

省スペース性と省電力性が求められるアプリケーション向けの堅牢なソリューションとして、スリープ電流はわずか15 μA (typ.)と非常に低消費電力です。ATA650x SBC はバス信号によるVCC 供給電圧の制御を可能にし、車載ECU(電子制御ユニット)の消費電流を低減します。消費電力をさらに削減するため、スリープモード中にLDO をOFF にする事によってマイクロコントローラへの電源供給を無効にできます。

ATA650x デバイスに搭載されている安全機能にはフェイルセーフ機能、保護機能、診断機能があり、信頼性の高いバス通信を実現します。ESD(静電気放電)耐性とEMC(電磁両立性)性能を備えるATA650x デバイスは過酷な環境で動作するアプリケーションに適した堅牢なソリューションです。

高集積のSBC ソリューションは機能安全に対応しており、お客様がISO 26262 の安全性認証または目標とするASIL レベルを達成するのに役立ちます。さらに、SBC はAEC-Q100 Grade 0 認定済みで、−40~+150°C の温度レンジで動作するように設計されています。

ATA650x CAN FD SBC は、標準のLIN およびCAN トランシーバ、マイクロコントローラ内蔵のSiP(システムイン パッケージ)を含むマイクロチップ社の幅広いコネクティビティ ソリューションの一部です。詳細は、マイクロチップ社のSBC ウェブページを参照してください。

[在庫/供給状況]

ATA6500/1、ATA6502/3、ATA6504/5 は本日(元記事日付2024年12月17日)より量産受注を開始いたします。詳細とご購入はお問い合わせください。