多くの製品で必須の機能となった無線接続は、通常、より大きなアプリケーションの一部として追加する必要があるため、しばしばシステム設計を複雑にし、コストを増大させます。 マイクロチップ社は本日(元記事日付2022年10月20日)、業界で最も充実した開発者エコシステムの 1 つによってサポートされている最も基本的なシステム部品の 1 つに Bluetooth Low Energy 機能を直接統合する事でこの無線接続設計の課題を解決する、初めての Arm Cortex®-M4F ベース PIC MCU(マイクロコントローラ) ファミリを発表しました。

マイクロチップ社の PIC32CX-BZ2 ファミリには SoC (System-on-Chip)デバイスと、世界各国の監督官庁の認証を取得した RF 対応モジュールが含まれます。本ファミリは、Bluetooth Low Energy 機能に加え、Zigbee®スタックと OTA (Over the Air)アップデート機能を備えています。ハードウェア機能には 12 ビット ADC (Analog-to-Digital Converter)、複数の TCC(制御用タイマ/カウンタ) チャンネル、内蔵暗号化エンジン、さらにはタッチ、CAN、センサ、ディスプレイ、その他の周辺機能用の豊富なインターフェイスが含まれます。本ファミリの 1 MB のフラッシュメモリは大きなアプリケーション コード、マルチプロトコル無線スタック、OTA アップデートに対応します。AEC-Q100 Grade 1 (125 °C)認定済みのパッケージは、極めて堅牢なソリューションが求められる無線接続の統合を一層簡単なものにします。

PIC32CX-BZ2 MCU ファミリでは、Microchip 社の MPLAB® Harmony 32 ビット組み込みソフトウェア開発フレームワークによって開発を簡単にしています。MCC (MPLAB Code Configurator)が統合されているため、ドラッグ&ドロップのコード自動生成を活用して PIC32CX-BZ2 ファミリを使った設計の試作にすぐに取り掛かる事ができます。多数のサンプル アプリケーション コードが GitHub で提供されており、MCC と MPLAB Discover によってリンクされています。PIC32CX-BZ2 SoC を使った RF 設計は、エコシステムのチップダウン リファレンス デザイン パッケージと無線設計チェックサービスによって簡素化されています。世界各国の法規制に対する認証を取得済みで、最適化された RF 実装設計を実現している マイクロチップ社の WBZ451 モジュールは、RF 開発経験がなくても簡単に使えます。

開発ツール

MPLAB Code Configurator 以外にも、MPLAB Harmony v3 フレームワークには、その他多数のツールと、デバッガ、プログラマ、仮想スニファ、コンパイラのエコシステムが備わっています。その他のサポートとして、GitHub デモ アプリケーションおよび文書、無線設計チェックサービス、アプリケーション開発プロセスに関連する全ての手順を開発者が確認できるビルディング ブロックが含まれます。PIC32CX-BZ2 ファミリは PIC32CX-BZ2 および WBZ451 Curiosity 開発ボード(製品番号: EV96B94A)でサポートされています。

在庫/供給状況

PIC32CX-BZ2 フ ァ ミ リ は 本日(元記事日付2022年10月20日)より受注を開始いたします。PIC32CX1012BZ25048-I お よ び PIC32CX1012BZ25048-E SoC は 7 x 7 mm 48 QFN (Quad-Flat No-leads)パッケージで提供いたします。 WBZ451PE-I モジュールには PCB(プリント基板)アンテナが内蔵され、WBZ451UE-I モジュールには外付けアンテナ用 U.FL コネクタが実装されています。

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