迅速な開発を求められている組み込みエンジニアには、使いやすくパワフルなエミュレータが必要です。マイクロチップ社は本日(元記事日付2022年1月6日)、PIC®、AVR® マイクロコントローラー(MCU)、dsPIC® デジタルシグナルコントローラー(DSC)、SAM MCU、マイクロプロセッサー(MPU) デバイス向けに新世代のエミュレータ、デバッガ、プログラマであるMPLAB® ICE 4 インサーキット エミュレータを発表しました。
MPLAB ICE 4はマイクロチップ社製デバイス向けの高速多機能なエミュレータ/プログラマであり、MPLAB X IDE(統合開発環境)のパワフルで使いやすいGUIを使って、デバイスをデバッグ/プログラミングする事ができます。MPLAB ICE 4は電力効率の高いコードを書くための先進デバッグ機能、デバッグにかかる工数を削減する各種機能等を備えており、迅速な開発を支援します。
MPLAB ICE 4はUSB 3.0/2.0、Ethernet、Wi-Fi®接続をサポートしています。Ethernet接続は遠隔地から監視するアプリケーションのリモートデバッグに便利です。Wi-Fi接続は高電圧モータ制御に見られるようなグランドループのないシステムをサポートするための、絶縁された環境を提供できます。
MPLAB ICE 4のパワフルなハードウェアは、Ethernet経由でMPLAB XのCI/CD(継続的インテグレーション&デリバリ) セットアップと統合されており、HIL (Hardware In the Loop)シミュレーションが可能です。最新のMPLAB X IDE v6.00でCI/CDウィザードを使うとJenkinsとDockerツールを設定できます。
ICE 4は消費電力に関するデバッグ機能を備えており、MPLAB Data Visualizerを使うと消費電力とコードの関係を可視化できます。また、別々の分解能を指定できる2つの独立した電流検出チャンネルを使う事で広範囲の消費電力を計測、コードの最適化が可能です。
幅広く利用可能な多数の計測機能や命令トレース機能をサポートするMPLAB ICE 4の先進機能を使う事で迅速な開発が可能となります。ICE 4が備えている複数のデバッグおよびプログラミング インターフェイス、さらにアダプタボードを使ったターゲットとの接続も活用すると、さらに開発期間を短縮できます。
MPLAB ICE 4はマイクロチップ社製の全MCU、DSC、MPUのデバッグとプログラミングをサポートしているため、マイクロチップ社製デバイス間の移植が容易です。最新のハードウェア、全デバイスのサポート、豊富な機能、高い信頼性を備えたMPLAB ICE 4は、最新のMPLAB X IDEと組み合わせて使う事で包括的な開発システムとなります。MPLAB X IDEに加え、マイクロチップ社は無償で使えるコンパイラ、プロフェッショナル グレードのコンパイラ ライセンス、機能安全ライセンス、コードカバレッジ ライセンスも提供しています。
MPLAB ICE 4の詳細はマイクロチップ社ウェブサイトをご覧ください。
在庫/供給状況
MPLAB ICE 4インサーキット エミュレータ(DV244140)は本日より販売を開始いたします。本製品にはアクセサリキットが1つ付属しています。別売りのアクセサリキット(AC244140)も本日より販売を開始いたします。
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