エーシックス社製 AX58400 デュアルコアMCU搭載EtherCATスレーブコントローラは、最高性能の480MHz ARM® Cortex®-M7コアと240MHz ARM® Cortex®-M4コアを搭載し、2つの組み込みFast Ethernet PHYを統合したEtherCATスレーブコントローラです。
ASIX Electronics Corporation（台湾証券取引所：3169）は、2018年の第1世代「AX58100」、2019年の次世代小型パッケージ「AX58200」EtherCATスレーブコントローラSoCの発売に続き、業界最高性能のARM® Cortex®-Mファミリのデュアルコアマイコンを搭載した最新世代「デュアルコアMCU搭載AX58400」を発売します。
デュアルコアMCU搭載のEtherCATスレーブコントローラ「AX58400」は、STマイクロエレクトロニクス社製マイクロコントローラ「STM32H755」をベースにしたSiP（System-in-Package）製品です。AX58400は、倍精度FPU、DSP拡張、L1キャッシュを搭載した、ARM® Cortex®-Mファミリの中で最も高性能な480MHz 32bit ARM® Cortex®-M7コアと、Adaptive Real-Time Accelerator (ST ART Accelerator™)を搭載した240MHz 32bit ARM® Cortex®-M4コアを搭載し、2Mバイトのデュアルバンクフラッシュメモリと1MバイトのRAMを内蔵しています。AX58400は、ST ART Accelerator™技術と効率的なL1キャッシュを使用することで、プロセッサとメモリの相互作用を完全に最適化し、待ち時間ゼロに匹敵するパフォーマンスを実現します。AX58400は、AES/TDES/HASH/HMACハードウェア暗号アクセラレータ、ROP/PCROP/Anti-tamperセキュリティ技術をサポートし、MII/RMII付き10/100MbpsイーサネットMAC、USB 2.0 OTG、カメラI/F、TFT-LCDコントローラ、JPEGコーデック、SPI/UART/I2C/I2S/SAI/CAN/SDMMC/ADC/DAC/HDMI-CEC/PWM/DFSDMなどの豊富な通信インターフェースを備えています。
AX58400 EtherCATスレーブコントローラ（ESC）は、2つのファストイーサネットPHYを内蔵し、9KバイトのDPRAM、8つのFMMU、8つのシンクマネージャ、64ビットのディストリビュートクロックをサポートしています。AX58400は、CoE、FoE、VoEなどの標準的なEtherCATプロトコルを採用したすべてのEtherCATシステムとの相互運用性があり、モータ／モーション制御、デジタルI/O制御、センサデータ収集、ロボティクス、EtherCAT to IO-Linkマスタゲートウェイ、EtherCAT to Modbus TCPゲートウェイ、EtherCATジャンクションスレーブモジュール、EtherCAT通信モジュールなど、さまざまな産業用オートメーション・フィールドバス・アプリケーションに適しています。
AX58400の強力なデュアルコアMCUと大容量フラッシュメモリおよびRAMを使用することで、より複雑なEtherCATスレーブアプリケーションを容易に開発することができます。例えば、EtherCATからIO-Linkマスタへのゲートウェイアプリケーションを開発する場合、設計者は最高性能のARM® Cortex®-M7コアを使用してリアルタイムで複雑なEtherCATプロトコルスタックを処理し、ARM® Cortex®-M4コアを使用してIO-Linkマスタのプロトコルスタックを並行して処理することができます。デュアルコアMCUアーキテクチャを採用することで、マイクロコントローラのCPU負荷を効果的に低減し、AX58400のファームウェアコード開発の共同作業を簡素化することで、プロジェクトの開発期間を短縮することができます。
エーシックス社では、AX58400 EtherCAT製品の設計を容易にするためにAX58400評価ボードをご用意しています。またAX58400のデータシート、リファレンス回路図、PCB設計ガイドライン、ハードウェア/ソフトウェア設計ガイド、ソフトウェアツール、サンプルファームウェアソースなどを含む無償のボードサポートパッケージ（BSP）も提供しています。エーシックス社は、優れたエンジニアリングチームを有しており、お客様に専門的でタイムリーな技術サービスを提供します。
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