ネットワークに対応した家電製品を使えばエンドユーザもメーカーもインターネット経由でそれらの製品と通信できます。例えば、調理用オーブンのユーザは新しいレシピをオンラインで調べる事ができ、メーカーはリモート診断または OTA (Over-the-Air)ファームウェア更新を実行できます。そのような機能を電化製品に実装するにはディスプレイとタッチセンサが不可欠です。
マイクロチップ社は本日(元記事日付 2021年10月13日)、IEC/UL 60730 Class B 認証済みタッチスクリーンコントローラ ファミリに 2 製品を追加しました。MXT448UD-HA と MXT640UD-HAは 10 インチ超のスクリーンに対応したClass B 製品であり、大画面ソリューションとスケーラビリティを提供します。
MXT448UD-HA と MXT640UD-HA は Class B だけでなく IEC61000-4-6 Class A の伝導ノイズ耐性、すなわち最大 10 Vrms(産業用途の level 3)に対する耐性を備えています。そのためベルトコンベア、電源レール、組み立て装置等が電磁干渉を生じさせる可能性がある過酷な工場環境でもタッチスクリーン インターフェイスを正常に動作させる事ができます。家電製品メーカーは信頼性と生産歩留まりの向上を期待できます。未シールドの電力線、電気モータ、近くの電気製品からの電磁干渉でタッチの誤検出または検出失敗が生じる心配がある家電製品を使っていたエンドユーザにとっても、これは大きな改善点です。
MXT448UD-HA と MXT640UD-HA は同時に動作する 2 つのシリアル インターフェイス(SPI、I²C)も備えており、安全専用MCU に加えてホスト MPU とタッチスクリーン コントローラ間の個別の通信等の安全機能を統合する事で設計の冗長性を実現しています。タッチイベントは両方のプロセッサに同時に提供されます。この独自アーキテクチャは電化製品の GUI を実行するメインプロセッサとは別の安全認証済み専用 MCU(IEC/UL テストラボによる必須ソースコード レビュー済み)で全セーフティ クリティカル ファームウェアを開発できるようにする事で、開発期間の短縮と開発コストの低減を実現します。
[開発ツール]
マイクロチップ社は MXT448UD-HA と MXT640UD-HA をサポートするため、開発ツールである maXTouch Studio や製造最終工程テスト/検査ツールである maXTouch Analyze 等のソフトウェアを提供しています。 また、汎用評価キットであるATEVK-MXT640UD-A EVK を提供しています。本キットの家電製品機能安全版についてはMCM Japanにお問い合わせください。
[在庫/供給状況]
ATMXT448UD-CCUHA1 と ATMXT640UD-CCUHA1 は本日(元記事日付 2021年10月13日)より受注を開始いたします。詳細はお問い合わせください。