最新のオフライン AC/DC 電源ソリューションでは、スマートホーム デバイスを電源系に接続するために必要な柔軟性とインテリジェンスを、プログラマブルである事と適応制御によって実現しています。これらのシステムでは、2次側マイクロコントローラ(MCU)は通常、システム起動に独立したバイアス電源を必要とします。
マイクロチップ社は今回、MCP1012 高電圧補助 AC/DC コントローラを使ってこの問題を解決し、多くのアプリケーションで独立したバイアス電源が不要となる事をリファレンス デザインにより実証しました。MCP1012 を使うと、2次側 MCU で電力とデューティ サイクルを制御できます。シンプルな設計によってシステムと負荷を精密に制御でき、サイズとコストを削減できます。
本リファレンス デザインは絶縁型帰還に特許取得済み絶縁技術を使っています。その技術は Inde-Flux™トランステクノロジと呼ばれるもので、Würth Elektronik eiSos 社にライセンスされています。Inde-Flux トランス(製品番号: 750318659)はこのInde-Flux テクノロジを採用しており、また Würth Elektronik eiSos 社がこの IP を使って製造した初めてのトランスであり、マイクロチップ社の 15 W MCP1012 オフライン リファレンス デザインの一部として販売されているものです。このトランスは信号電源と信号通信を 1 デバイスに統合しており、オプトカプラによる帰還も独立した信号用トランスも不要です。
このリファレンス デザインは、従来型の平面型パルストランスを使った方法、オプトカプラや信号用トランスを使う従来型の設計にも対応しています。この Inde-Flux トランス、MCP1012 AC/DC コントローラ、SAM D20 シリーズ 32 ビット MCU を組み合わせて 2 次側の制御を可能にしています。
開発ツール
15 W MCP1012 オフライン リファレンス デザインと一緒にユーザガイド、回路図、部品表、設計ファイル、ファームウェア、デモユニットを提供します。MCP1012 AC/DC コントローラ向けの 1 W 評価用ボード(DT100118)も提供します。
在庫/供給状況
15 W MCP1012 オフライン リファレンス デザイン(製品番号: EV37F82A)は本日(元記事日付2021年1月6日)より提供を開始いたします。DT100118 1 W リファレンス デザインも本日より提供を開始いたします。MCP1012-V/EKA は本日より 5,000個単位で受注を開始いたします。
本記事は、マイクロチップ社プレスリリース2021年1月6日より抜粋した内容を掲載しています。詳細はお問い合わせください。